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(せ)婷婷 二

Case 2 “アマチュア”

何分何千円。夜の世界に足を踏み入れるには通行料を払わなければならない。
そういう意味では、やはり私は門兵などという立派なものではなく、ただの市民である。
陽の光を浴びていないと生きられない、ただの、市民。
小銭を数えて生きる市民にとっては、夜の世界の滞在費はちと懐が痛む。
だからこそ少しでも通行料の安い、それでいてなるべく綺麗な景色を見せてくれる、
こすとぱほーまんす良好な門をあっちこっち探し回るのだ。
しかし、得てして門の外から見える景色と実際にくぐってみての景色とは乖離がある、それが夜の世界の常なのだ。

そもそも何分何千円という縛りがもどかしい。
50分ではあれしてこれして…う~ん…。しかし70分ではモタモタぐだぐだ…う~ん…。
そんな「門」選びに頭を悩ませる紳士たちのために、実は金額のみを提示して時間指定なしの「門」がある。
「そんなの見たことも聞いたこともないわ!」という諸兄は探し方が悪いだけだ。それは確かにある。
ただ、普通に考えれば「そんなの5分でも10分でも通用するじゃないか」という結論に至る。当然だ。
しかし、色欲に見境を失った雄とはかくも盲目なのだという、これは自戒を込めた回顧録である。

「ウン万ウン千で時間無制限か~安いな~(*^_^*)」
そう無邪気にはしゃいでいたのは、まだ夜闇の恐ろしさを知らないN少年である。今考えると恐ろしい間抜けだ。
そんな淡い期待も、対面の時点で木っ端微塵になる。なんだこいつは。写真と違うぞ。
いや、写真と違うのはいつものことだ。むしろ写真通りの人物が来ることなどほぼ100%ありえない。それはまだいい。
こいつはなんというか…オーラが薄汚れている。
顔は決して悪くはない(良くもないが)。チチもデカイ(目算F)。しかし、醸し出す空気が圧倒的に安っぽい。
脱げば刺青は入ってるし、ベラベラペチャクチャと中身のないことをよく喋る。
それも客たる私を侮蔑するようなことを平気で言う。そういう貴様は何様なんだ。
雰囲気もへったくれもあったものではなく、基本的にこいつの姿勢は「拒否」でしかない。
口も脚も死んだ二枚貝のようにぴったりと閉じ、動きも数学の教科書に載りそうなほど一定且つ単調。点tが行ったり来たり。
その晩、ついに私のエレクトリカルパレードが始まることはなかった…。

金を受け取っている以上はプロだ。職業に貴賤なし。どんな仕事でもプライドを持って臨まなくてはならない。
しかし残念ながら、夜の街にはそんな精神など毛頭ない「アマチュア」が跋扈している。
普通より高い金を払って、30分で逆に「帰ってくれ」と叩き出したくなるような、悪質なアマチュアが。

(続く)

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※この物語はフィクションだったりノンフィクションだったり、脚色を含んでいたりいなかったりします。

1900
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No title

婷婷だけに点tってことですねちがいますね
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Author:ふぉるらじファミリー
ライブドアねとらじで不定期に放送中のラジオ「ふぉるすたーらじお」の面々による共同ブログです。

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