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(せ)婷婷 三

Case 3 “鯖”

「鯖を読む」とは、古来魚市場で傷みやすく数も多い鯖を早口で数えて数量を誤魔化していたことから、
いい加減に数を数えることをそう言うようになったというのが定説である。
夜の世界を歩くということは、つまり「鯖読み」とどう付き合うかということでもある。
ある程度の鯖読みを予測して予め期待値を下降補正しておくのは常識だが、
あまりにハードルを下げすぎても、ドキドキ感が失われてしまって面白くない。
対面までの間の僅かな時間に「こんなもんだろう、いやでももしかしたら」と勝手に悶々とするのも、
待ち時間をただの待ち時間として消費しないための楽しみ方のひとつである。
しかし、もちろん何事にも限度というものはある。
そして限度を超えたギャップというのは、得てして多大なるダメージを伴うものだ。

「ターゲット捕捉!写真可愛すぎにつきマイナス補正20%!ウエスト59㎝に虚偽の疑い濃厚、プラス補正5㎝!発射!」
Jカップに破壊されたスカウターを新調した私は、いい気分でまだ見ぬ相手の戦闘力を測っていた。
基本的にこの世界では、なるべくサイトに写メ日記がある店を選ぶのがベターである。
日々顔写真つきで更新する写メ日記は誤魔化しが効きにくく、
上質な嬢を揃えている店が自信を持って公開しているケースが多い。
そんな見分け方をまだ知らない若き門兵は、嬢との対面により自身のスカウターの数値が逆方向に振りきれて爆発するのを感じた。

22歳…?そんなバカな。プラス何歳というよりも乗算した方が早いように見える。いや、流石に2倍までは行かないが。
Gカップ…これが?以前見たJカップ片方の中に軽く15セットくらいは入りそうな大きさだ。
自称Bカップのうちのおかんよりも更に小さく見えるのは私の目の錯覚に違いない。だってGカップなんだから。
プロフィール文も色々と想像力豊かな記載に溢れている。
小柄で守りたくなるような美少女とのことだが、確かに178㎝の私と10㎝も違わないくらい小柄で華奢な女の子だ。
清楚で可憐な雰囲気と書いてある通り、明るい茶髪で彫りの深い顔立ちの大和撫子だ。
別に盛るのは構わない。盛大に持ってくれて構わない。構わないのだが、せめて系統くらいは合わせたらどうなのか。
てんぷらを食べようと思ったらタイカレーが出てきたようなこの気持ち。わかるだろうか。
てんぷら蕎麦にてんぷらを乗せるのを忘れたとか、エビ天とエビフライを間違えたとか、そういうレベルでは最早ない。
出るところに出れば勝てるのではないかと憤りながら、なんだかんだといい具合ですっきりしてしまった。アー!
尻だけは満点だった。それがせめてもの救い。

どうでもいいが、ハワイのレストランにあった筆談用の紙に書いた私のいたずら書きのせいで、
おそらく何人かのハワイ人は「尻」がかっこいい意味の漢字だと思い込んでいることだろう。

尻(COOL)

(続く)

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※この物語はフィクションだったりノンフィクションだったり、脚色を含んでいたりいなかったりします。

1900
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ライブドアねとらじで不定期に放送中のラジオ「ふぉるすたーらじお」の面々による共同ブログです。

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